ITガバナンスのフレームワーク
今回は、「ITガバナンスのフレームワーク」でITガバナンスの重点領域を受けて、「ITガバナンスにおけるコントロールフレームワーク」について、述べてみようと思います。
“ITガバナンスにおけるフレームワークは、ITガバナンスの重点領域をカバーするものでなければいけません。”と、断言しているこの背景には、“好業績をあげている企業は、ITのリスクを認識し、ITの長所を利用した経営課題対応を行っている” といった実績に裏打ちされたメッセージがあります。
ITガバナンス協会は、ITガバナンスと経営の有効性の調査をし、その結果を基にITガバナンスはビジネス達成目標という最終ゴールを掲げているようです。
ITガバナンスが出来ている企業は、高収益企業になれるということになります。
ITガバナンスを成し遂げるために対応すべき経営課題とは、
★IT戦略とビジネス戦略との整合性の確保
IT戦略がビジネス戦略と整合性があるということを確実な関係で構築できなければなりません。
つまり、IT達成目標を達成すれば、ビジネス目標が達成できるといった整合性が必要なわけです。
そのための体系化手段が必要です。
★IT戦略およびIT達成目標の企業内への浸透
IT達成目標を達成するためには、そのIT業務や目標を達成のための周知とその役割、実行責任/説明責任を明確にすることが必要です。
説明責任とは、アカウンタビリティーといい、組織に影響を与える意思決定事象についての説明を行う責任を指します。
内部統制などでは、経営者がその責任を負うことになります。
つまり、経営者は、経営に係る事象について“知らない”とは言えなくなるということです。
ホリエモンの事件は、内部統制に掛かると言い逃れが出来なくなります。
これからは、経営者にとって“知らなかった”は禁句になってきますね。
★戦略と達成目標の実現を促進する組織構造の構築
IT戦略や達成目標を実現するIT資源やITプロセスを組織化した企業システムが必要となります。
★ビジネス部門とIT部門間、および外部パートナーとの建設的な関係の構築と効果的なコミュニケーションの確立
ほとんどのビジネスプロセスがIT業務として実行される状況下では、IT業務プロセス構築や運用がビジネス達成の大きな役割を果たすことになります。
このIT構築には、外部パートナーが関係することになります。
ビジネス部門はこのような関係部門との円滑なコミュニケーションを確立することが必須要件となります。
★IT成果の測定
目標とIT業務実践における実績の測定が出来なければならない。
そうすることで、差異分析、そして改善対策が出来、ITガバナンスが維持できます。
以上の5項目を上げています。
フレームワークにはこの課題対処要件が求められるということです。
今回はここで終わります。
次回は「ITガバナンスのコントロールフレームワーク要件」について解説します。